こんにちは、株式会社プラップル
佐藤秀治です。

今日は、「そもそも何で、私が人の話を
聞くことに、こんなにこだわっているの
か」
を思い返すきっかけがありました。

週刊東洋経済 2018年11/3号

そのきっかけは週刊東洋経済で「ビジネス
パーソンを襲う『孤独』という病」という
特集がされていたこと
なんです。

東洋経済オンラインの方にも、「孤独死」
に関するこんな ↓ 記事がありました。

30代でも起こる「孤独死」壮絶すぎるその
現場現役世代は福祉の網にかかりにくい

(東洋経済Online 2018/10/29 6:30)

30代の方の孤独死の話は、非常に強烈なの
ですが、それよりも気になったのは、下記
の一文。

孤独であることは1日15本たばこを吸うのと同程度の健康への悪影響があることや、国際的に見ても日本人が社会的孤立に陥りやすい現実、職場での孤独などをレポート。

(東洋経済Online 2018/10/29 6:30)より抜粋引用

孤独って、やっぱり心身に悪いですよね。

私も10代~20代は、孤独に潰されそうで、
諸々スッキリしなかったことを思い出し
ます。

スッキリしないというか、夜中に意味も
なく自分を責め続けたりすることがあり
ました。

弱気が、止まらないんですよね。

「生きていていいんだろうか」と、暗闇
に向かって自問自答する時間が、毎日の
ように続きました。

そんな時に芥川龍之介の『河童』とか
読むと、本当に「死ななきゃいけないん
だな」という気にさせられたものです。

こんな精神状態で、健康を保てるはずは
ありません。

といって、肉体的に病気がちだったわけ
でもないのですが、精神的にはギリギリ
でした。

自分の価値を認めていない「自分」と、
多分、同じように思っているのであろう
「(勝手に思い描いている)他人」との
間に、ひとりで勝手にハマり込んでいて、
そのプレッシャーに耐えて、その場に存
在し続けるだけで消耗する日々でした。

なので、

孤独であることは1日15本たばこを吸うのと同程度の健康への悪影響

なんて文言を見て、「そりゃそうだな」
と納得した次第です。

でも、1日15本のタバコって、どの程度
の悪影響なのか、すんごい微妙。

私が喫煙していた頃は、1日2箱近く吸っ
ていましたから「15本って軽微じゃん」
って思うわけです。

試しにググってみると、

『孤独は体に悪い。その理由が科学的に
証明される』
という記事がハフィントン
ポストにありました。
(2015年12月08日 21時28分 掲載)

以下、一部引用させていただきます。

カシオポ博士に説明によれば「孤独な環境下で、遺伝子発現(遺伝子が遺伝情報に基づいてタンパク質を合成すること)はウイルス感染に対する抵抗力を弱め、細菌に対する抵抗力を強化する」という。

科学ニュースサイト「ライブ・サイエンス」はこれを、孤独を感じる状態だと、細胞が変化して細菌への抵抗力が強まる一方で、ウイルス感染への抵抗力が弱まると表現している。

 ハフィントンポスト『孤独は体に悪い。その理由が科学的に証明される』より抜粋引用

「孤独」が、細胞レベルでの変化を
引き起こすとは、驚きです。

でも、あの、圧倒的なネガティブな
感情が持つエネルギーなら、そのぐ
らい、やってのけるんでしょうね。

10代後半から20代にかけて長渕剛
に聴き入っては『男は女が必要さ』の

♪ 孤独は僕だけの宝物さ

というフレーズがやけに胸に刺さっ
たり、

『だん・だん・だん』や『レース』、
『僕のギターにはいつもHEAVY GAU
GE』など、孤独感むき出しの歌が
強烈に心に響いたあの頃…。

ひとりでいるなら、タバコにお酒に
テレビゲームや本、映画、マンガに
音楽など、何かしら “自分の思考の
隙間を埋めてくれるもの” が必要で
した。

今の若い人だと、スマホにSNSです
かねぇ。

ともあれ、最終的には、人と関わら
ないと解消されないのが「孤独」っ
て奴です。

数少ない友人と遊ぶ以外で、一番
手っ取り早い解消法は、「仕事を
すること」です。

いろんな仕事しましたけど、結局
一番満たされたのは、

インタビュー取材をして、原稿を
書く仕事
でした。

インタビューは滅茶苦茶緊張しま
すが、“仕事スイッチ” を入れて
乗り切りました。

そして原稿を書いて雑誌に載せる
わけですが、

取材相手が「言いたかったであろ
うこと」に、自分自身が「スゴイ
と思ったこと」のフィルターを重
ねて、文章を磨いていく作業は、
空っぽだった自分を満たすには
十分な達成感がありました。

自分が、人の役に立てる。

自分が、人と気持ちを通わせる。

自分が、人の気持ちを代弁する。

この充実感は、私の自我を支える
には十分だったと思います。

なんだか楽しいんですよね。

仕事で行う「インタビュー」には
義務と責任が伴いますので、自由
闊達な対話とは、少々異なります
が、人見知りの孤独な男には、そ
ういう制約があった方が、初対面
の人と言葉を交わすにはちょうど
良かった
んです。

ひとつだけ確実に言えることは、
仕事のための取材とはいえ、

いろんな人とのコミュニケー
ションが、私を孤独の闇から救い
出してくれて、

人に読んでもらう文章を紡ぐこと
が、私を社会とつなぎ止めてくれ
たということです。

そして今、確実に言えるのは、

♪ 敬意ある対話はみんなの宝物

ということです。

もう、これだけは絶対です。

そんな思いでセミナーに挑ませて
いただいております。

と、少々照れ臭い話をしてしまい
ましたが、今日も、最後までお読
みいただき、ありがとうございま
した。

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