「伊集院光とラジオと」番組HPより

今日、10月16日のTBSラジオ「伊集院光とらじお
と」にゲスト出演された、三遊亭円楽師匠。

今月5日に、肺がん手術をして、11日に退院した
ばかりの師匠のお話に感動。

ちなみに、円楽師匠の手術は、ダヴィンチ手術
だったようです。
本当に術後の回復が早いんだなぁ、と。

…と、それはさておき、
“弟子の育て方”について、当の弟子である
伊集院光から、先代の円楽師匠は「擬音ばっ
かり」で良く分からない教え方だったのに、
今の円楽、当時の楽太郎師匠は、非常に理論
的に落語を教えてくれた、と。

今、スポーツ界の各所でも問題になっている
けれど、往々にして“めちゃくちゃな教わり
方をしても、それで結果を出した人は、その
下の人間に、同じくめちゃくちゃな教え方を
繰り返してしまいがちなのに” なぜ、先代
円楽にもっとも従順だった弟子である、現・
円楽師匠が、切り替えることができたのか?

という疑問に対して、師匠が一言。

それは、うちの師匠(5代目 三遊亭円楽)が間違っていたから

 6代目 三遊亭円楽 TBSラジオ『伊集院光とらじおと』10月16日放送より

これは、スゴイな、と。

そりゃそうだよ、すべて正しいわけないもん!
談志、円楽がすべて正しいわけないじゃん!

(中略)

談志師匠とか、うちの師匠(円楽)とか歌丸師匠から学ぶことは、ただ一つなんです。
“落語が好きか、嫌いか”って。

やり方は違うけれど、談志も円楽も歌丸も、みーんな落語が好きなの。
そして落語界のことを考えてる。
そして落語界に対するアプローチ、外へ対するアプローチ、その方法が違ってただけ。
理想は一つなの
落語という、一番、大神様に、尊敬しているだけ。

 6代目 三遊亭円楽 TBSラジオ『伊集院光とらじおと』10月16日放送より

この話が、頭にガツンと来ました。

いい話だなぁ……。

まだradikoのタイムフリー機能で聴けますの
で、興味のある方はぜひ。

歌丸師匠が、病を得てから、落語に磨きが
かかった話も胸に刺さります。

でもやっぱり、“○○が好きか、嫌いか”って
いうのは、何にでも共通する話ですよね。

ことわざにも「好きこそものの上手なれ」と
ありますが、これは心理学的にも正しいんだ
そうです。

私も、コピーを書く時、
映像の企画を考える時、
Webコンテンツの企画・構成を考える時には
まず、クライアント企業そのもの、
窓口として一緒に仕事してくださる方々を
好きになるところから始めます。

お客様事例であれば、取材先のお客様を
好きになります。
とことん興味を持って、お話いただいた
言葉の裏側まで想像しながら、文章を
作ります。

企業の採用サイトのために、「社員
紹介」といった記事を作る時は、イン
タビューした社員の方々一人ひとりを
好きになりながら、書いてます。

写真を選ぶ時も、
「この人の、一番素敵な表情」を選ぼ
うと思って、目を皿のようにして、
チョイスしています。

結局、“好き”って感情が入るかどうか
で、人の働きは大きく変わるんだと
思います。

“嫌い”な仕事を、無理に続けるのは
苦痛ですし、そんな苦痛の中で、
新しく実りある気づきを得ることは
難しいでしょう。

“嫌い”な相手に、笑顔ですり寄る
営業なんて、最初から信用できませ
んよね。

どんな仕事を選んでも、結局、
人の道は、一本なんだと思います。

私が、談志師匠に憧れ続けるのは、
あの、落語に打ち込む姿勢があって
こそ。

落語に対する“好き”を隠そうとも
せずに、極めていく、あの姿勢に
感服して、その芸の仕上がりに感
動して、ずっと追い続けていたわ
けです。

私もやっぱり、その姿勢を見習っ
て、仕事を続けていきたいと思い
ます。

最後にもう一度、現・円楽師匠の
お言葉を引用させていただきます。

談志師匠とか、うちの師匠(円楽)とか歌丸師匠から学ぶことは、ただ一つなんです。
“落語が好きか、嫌いか”って。

 6代目 三遊亭円楽 TBSラジオ『伊集院光とらじおと』10月16日放送より

改めて、新しい気づきに感謝です。