NHKドキュメンタリー Web画面

こんにちは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

昨晩、NHK Eテレで再放送されたBS1スペシャル「欲
望の時代の哲学~マルクス・ガブリエル 日本を行く」

を見たんですが……いい番組でした。

私、マルクス・ガブリエル氏のことを昨晩まで知ら
なかったのですが、日本でも著作がとても売れてい
るそうです。

  

番組内には、私たちの胸に刺さる言葉で溢れていま
した。

その1つが、↓

日本のコミュニケーションは
大きな防壁(ファイアウォール)に
覆われている

というものでした。

番組内では、この点に彼の短いコメント以上に掘り
下げていませんでしたので、発言の真意は不明です
が、私の日頃の想いとは一致するところが多く、非
常に感じるところがありました。

でも上の引用は、私のうろ覚え。不正確です。

番組自体はテンポが速くて、字幕を目で追うのが精
一杯。メモを取る余裕はありませんでした。

なので、こらちのサイトに書き取られていたメモも
参考にさせていただきながら、不正確な引用を続け
させていただきます。ご容赦を。
 参考:GO OUT AND CHANGE THE WORLD!
https://ameblo.jp/wlb-vision/entry-12391390639.html

マルクス・ガブリエルは、日本を評して次のように
言っていました。

日本には2つものが混ざり合っている。
秩序のような静けさと
クレイジーな混沌と。

彼は、日本の社会が非常に効率の高いシステムとし
て成り立っていることを、しきりに感心します

その一方で、「人がシステムの部品になっているよ
うに感じる
」と指摘します。

非常によく分かります。

日本の社会は、非常によく出来ているけれど、

でも間違いなく抑圧的。

と言い切ります。

高すぎる効率化は、人を抑圧する。

のだと。

「悪には2つある」
●構造を破壊する混沌の悪

もうひとつは
●構造に宿る悪。

あまりに完璧な秩序は「悪」。

日本の社会は、彼の言う“完璧な秩序”に近いので
しょう。

そして、日本社会の「効率化」を支えているのは
何でしょう?

私たちが日常感じているのは、「個人の意見」を
重視しない“空気”です。

番組内で、紹介されたトークイベントで、ホスト
の男性が「日本では民主主義は、多数決であると
いう認識がある」という旨のコメントでガブリエ
ル氏の意見を伺うと、「民主主義の土台は倫理で
ある」と即答します。

倫理なき多数決に価値はないと。

話し合いとは、意見の相違・考え方の違い・生き
方の違いを認め合うために行われる行為。

でも、日本では、↓
 白か黒かを求めて、話し合いは平行線。
 結論が出そうになると、水を差す。
 最後は選択肢を二元化して、多数決。

こんな現象が、しょっちゅう発生しています。

日本における多くの会話やコミュニケーションには見えない壁というか、ファイアウォール(防壁)」がある。

マルクス・ガブリエル氏が見た日本の姿。

とてもいい刺激を受けました。

私が感じていたのも、彼の言う「見えない壁」と
同一のものかもしれません。

日本には、もっと活発で
オープンな対話が必要です。

そんな想いで、ソコキコ™も作りました。

対話は“気づき”の宝箱!

このキャッチフレーズを忘れずに、
今日も頑張っていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。