こんにちは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

内閣府の共生社会政策の一環である子供・若者育成
支援に関わる平成30年度調査として公表された、
「生活状況に関する調査」
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu.htm

が話題になっていました。

話題になる理由は、下記の見出しを読めば明らかです。

中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査

日本経済新聞  2019/3/29 10:26

正確に言うと、61万人というのはきちんとしたデー
タに基づく「推計」です。

しかし、満40歳から64歳までの、
61万人がひきこもりなんですよ。

インパクトありますよね。マスコミとしても絶好の
ネタです。

根本匠 厚生労働大臣の会見でも、記者が質問し
ています。

記者:
本日内閣府がひきこもりに関して40歳から64歳の初めての調査の結果を公表しまして、推計で61万3000人の方がいらっしゃるというということなのですけれども、その受け止めと支援策についてどうお考えですか。
大臣:
大人のひきこもり、これは新しい社会的な問題、課題だと思います。これはひきこもりの61万人ということが内閣府で調査されたと承知をしていますが、これから大人のひきこもりということでそこは様々な検討分析を加えて適切な対応をしていくべき課題だと思います。

厚生労働省 根本大臣会見概要
(H31.3.29(金)10:23~10:38 省内会見室)より抜粋引用

根本大臣のコメントも、切れ味ニブイですね。

大人のひきこもり、これは新しい社会的な問題、課題だと思います。

って、多分これ、新しくはないですよ…。

これまで調査していなかっただけでしょ。ずーっと
ひきこもっている人が多いんでしょ、と思いつつ
らにデータを見ると…

調査の中で「初めてひきこもりの状態になった年齢」
という問い(Q21)に対する回答は以下の通り。

 14歳以下:―
 15~19歳:2.1%
 20~24歳:12.8%
 25~29歳:14.9%
 30~34歳:6.4%
 35~39歳:2.1%
 40~44歳:12.8%
 45~49歳:8.5%
 50~54歳:8.5%
 55~59歳:10.6%
 60~64歳:17.0%

 無回答:4.3%

意外にというか何というか、40過ぎて初めてひきこ
もりになった人の割合が高い!

そして、ひきこもりになった
きっかけ
のベスト4が↓こちら

1. 退職したこと
2. 人間関係がうまくいかなかったこと
3. 病気
4. 職場になじめなかったこと

退職…。

同じ調査内で「過去にひきこもりになった人」
に対して「その時のきっかけ」も聞かれていますが
その回答も下記3つがトップでした。

退職したこと
人間関係がうまくいかなかったこと
職場になじめなかったこと

そして、過去のひきこもりから「回復できた時の
きっかけ」も問われていまして、
こちらは自由回答なのでパーセンテージが出てい
ませんが、

再就職によって回復した」
という人が多かったようです。

人とのつながりを確認できる場所として、仕事場
がとても重要だったんですね。

仕事を失うと、社会とのつながりが切れてしまう
ような、大きな喪失感を感じるのでしょう。

人間にとって、社会に出て働くって
大事なことなんですよね。

私も若い時、仕事がなかなか見つからなかった時、
社会から大きく取り残された孤独感を覚えて、憔
悴した経験があります。

まして、40過ぎて職を失うと、再就職のハードル
はかなり高くなるでしょう。
これは決して他人ごとではありません。

でも、この調査結果を見て、
それ以上に気になったことがあります。

それが、男女の差!

だって、満40歳から64歳までのひきこもり人口

76.6%が男性なんですよ!(推計)

確かに、というか何というか、私が開催している
セミナーも、女性参加者の方が多い
です。

動画撮影付きコンサル「笑談快縁」を申し込みい
ただくお客様も、今のところ女性の方が多いです。

やっぱり女性の方が強いのか…

それとも男性の前に立ちはだかる「中高年」とい
う年齢の、そして社会的な壁の方が、高くて険し
いのか…?

でもね…思うんですよ。

退職によって、自分の居場所、自分の価値を見
失うのって、「相対的」な話じゃないですか。

その人自身は、「働いている時」も「働いてい
ない時」も一緒
じゃないですか。

じゃぁなんで、自信を失ったり、気力を失った
りして、ひきこもってしまう男性が多いのか

仕事を続けている時は、いくらか心が傷ついて
も、回復する機会もあるのだと思います。

私自身、そうです。

ひとりで考え込んでいると、どんどん深みに
ハマってしまいます。

会社に仕事をしにいくっていうことと、
自宅でじっとしているということの、
一番の差は、

他人と(強制的にでも)
関わる機会がある!

ってことなんですよね。

人と話をして、傷つけられることもあるで
しょう。

でも、人と話をして、救われることも沢山
ありますよね。

落ち込んでいる時に、友人の笑顔に救われた
ことも多々ありました。

優しい気遣いに癒されることもありました。

私の場合、社内に止まらず、いろんな人と
話をする機会に恵まれたことも、プラスに
作用していました。その意味では恵まれて
いました(詳細は、こちらの過去記事
ご確認ください)

結局、大切なのはコミュニケーション
なんですよね。

自分の胸の内を伝えることでもあり、

人の目を通して、自分を再確認する場でもあ
ります。

中高年のひきこもり61万人の男女比が
男性 76.6%
女性 23.4%
であることには、共感能力の差や
コミュニケーション力の差が
影響しているような気がします。

もっとも、既婚者の場合には男の方が外で仕
事を続けて、女性は家を守るという生活形態
のご家庭(我が家も一緒)が多いでしょうか
ら、その点で考えると、

男は仕事で消耗しちゃった

という見方もあるでしょうね。

それでも、「人との関り」をしなやかに乗り
切る、というか心から楽しむには、コミュニ
ケーション力が欠かせません

仕事もコミュニケーション。

文章を書くのもコミュニケーション。

人の話を聞くのもコミュニケーション。

自分の強みを把握してアピールするのも
コミュニケーション。

大事ですよ、コミュニケーション力。


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楽しそうに笑う馬場さんとインタビューする佐藤