「絶対勝つ！」…人に説明できない強い想いは、おへその下にこっそりと。

こんにちは、株式会社プラップルコピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

TBSラジオで中村メイコさんがパーソナリティーを
務める番組『サンスター文化の泉　ラジオで語る
昭和の文化』4月14日の放送でいい話を聞きました。

話題は、オリンピックの話。

日本人女性で初めて金メダルを獲得したベルリンオリ
ンピック（1936年）の競泳女子 200m平泳・前畑秀子
選手のレースを中継する伝説のラジオ放送の録音を聴
いた後での会話です。

ちなみに、この伝説のラジオ中継について、
Wikipediaから引用して、補足させていただきます。

（銀メダルを獲得した1932年の第10回大会ロサンゼルスオリンピックが終わり、一度を引退を考えるが再起。翌年の9月30日には200m平泳ぎの世界新記録を樹立した。その）3年後の1936年（昭和11年）、ナチス体制下のドイツで開かれたベルリンオリンピックの200m平泳ぎに出場し、地元ドイツのマルタ・ゲネンゲルとデッドヒートを繰り広げて、1秒差で見事勝利を収める。日本人女性として五輪史上初めてとなる金メダルを獲得した。この試合をラジオ中継で実況したNHKの河西三省アナウンサーの中継開始予定時刻の午前0時を過ぎたため「スイッチを切らないでください」という言葉から始めた。

河西アナは、興奮のあまり途中から「前畑ガンバレ!前畑ガンバレ!」と20回以上も絶叫し、真夜中にラジオ中継を聴いていた当時の日本人を熱狂させた。その放送は現在でも語り草となっており、レコード化もされている。
　Wikipediaより引用
　（）内筆者編

「前畑ガンバレ!前畑ガンバレ!」と
20回以上も絶叫

この実況音声を実際に聴くと、アナウンサーの興
奮以上に、ラジオの前に集まっていた当時の人た
ちの興奮まで想像できて、何というか胸に迫るも
のがあります。

この音源を聴いた後、中村メイコさんが後年の前
畑秀子さんにインタビューした話を披露。

「小柄な女性だった」という証言を聴いた後で、
ゲストの陣内貴美子さんが、アナウンサーに「ど
んな気持ちがするか」と質問されて次の会話に。

陣内：
金メダルって本当に、私たちにとっては憧れだし、日の丸を一番てっぺんに掲げるというのは、選手にとって最高の夢であり、目標なんですよね。

中村：
でしょうねぇ。

陣内：
それを大先輩が、それを成し遂げられたということで、どういうトレーニングをされて、どういう気持ちだったのかっていうのを、すごく聞きたくなりますよね。

中村：
ああ、なるほどね。だから例えば歌手の方がね、私の親友の、亡くなった美空ひばりに会うと必ず「発声法は、どういうのをなさいますか？」とか「初日の時の、いいおまじないはありますか？」とか……

「そういうこと聞かれても、ねぇメイコ、私、何にもないもんね」（美空ひばりさんのモノマネで）って（笑）

あの人、いつも言ってましたけど（笑）

だから、そんなものなんですよね。

だから、こう、何ていうのかな。「やってやろう、勝たねば」っていうのは、人には説明できない、その当事者のおへその下あたりに、こっそりと根強く…ね。

　TBSラジオ『サンスター文化の泉　ラジオで語る昭和の文化』4月14日放送より