ただただ「恐竜を楽しむ」だけ! それ以外はノイズ!
立川シネマシティの極爆上映で観てきました!
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』!!
やっぱりこの劇場の大音量スピーカーは最高!
結論から言いますと、大いに笑えました!
おかげでストレスもすっきり解消です!
ちょうどいいドキドキ感と
予想通りの恐竜の活躍!
もう完全にお約束が成り立っています。
この面白さは、大スクリーンならでは。
お願いだから、鑑賞料を安くしてください。
そうすれば、もっと大勢の人が
気楽な娯楽を求めに来てくれるでしょう!
恐竜の露出具合は、過去最高レベル!
ティラノサウルスの「活躍してから見得を
切って咆哮!」というお約束も、今回は
出血大サービスです。
まったく、じらされません!
ヴェロキラプトルの活躍シーンもたっぷりと
用意されています。
多分、アメリカの劇場では爆笑に次ぐ
爆笑なんじゃないでしょうか?
それぐらい、恐竜たちのお約束アクションが
盛り沢山!!!
取ってつけたようなストーリーは、気にする必要ゼロ!
もう、このシリーズも5作目。
ストーリーのマンネリ感は否めませんが、
CG技術は進化の一途。
恐竜たちは、よりリアルになっています。
そうです。そうなんです。
恐竜だけ楽しめればいいんです!
でも、映画の冒頭では不安な気持ちに
包まれてしまいました……。
「これはとんでもない駄作を見せられ
るんじゃないか?」と。
その理由は簡単。
「生命倫理」みたいな正義感を
振りかざしてくるからです。
ジュラシック・ワールドのある
イスラ・ヌブラル島で火山の噴火活動が
活発になり、このままでは島に置き去りに
された恐竜たちが「絶滅」してしまうから
それを救いたい……という人たちが現れて
その活動が主軸になるのです。
そして、なぜかこのシリーズに
出演し続けている
ジェフ・ゴールドブラムが、
「恐竜の運命は火山にゆだねるべきだ」と
演説しています。
しかし……ですよ。
遺伝子工学への疑問の提示や
生命倫理への真剣なアプローチを、
このシリーズで扱うのは無理ってもんです。
だって、前作の時点で
科学的なアプローチとか
生命倫理的な視点とか
すべて無視した“モンスタームービー”と
して、荒唐無稽で爽快でグロい娯楽路線を
突き進んだわけですからね。
第一、このシリーズの本質は、
夢のような恐竜世界で、子どもと、
子どもだった大人が大冒険する
ファミリームービーなんですから!
あんまり小難しい話をねじ込まれても
困るだけなんです(笑)。
なので、難しいふりをした薄っぺらい
ドラマをどこまで見せられてしまうのかと
思いましたが、それは杞憂に終わります。
もうこれ以上はネタバレになるので言及し
ませんが、あっという間に恐竜満載の
ジェットコースタームービーになります。
始まってしまえば、変な理屈は
影を潜めますので、ご安心ください。
シリーズのファンの方にこの映画の
印象を簡単にお伝えすると
2作目の『ロストワールド』と
3作目の『ジュラシック・パークⅢ』の
要素を拾い集めて、
前作『ジュラシック・ワールド』の
豪快路線を強化した感じです。
バカっぽくていいでしょう?
物語を締めくくるエンディングで
再びジェフ・ゴールドブラムが登場
して、演説を行いますが、これも気に
しなくていいです。
観ていただくと分かりますが、
この映画では遺伝子工学も生命倫理も、
非常にテキトーに取り扱っていますので
何とか世間様に怒られないように、
子どもたちに悪い印象を持たれないように
シナリオを着地させるポイントを
何とかねじ込んだ結果、オープニングと
エンディングに“とってつけた”ような
演説が入っているだけだと、
断言していいと思います。
劇場からの帰り道、
「言いたいことは分かるけどさぁ…」
というつぶやきが、近くから聞こえて
きましたが、気にしなくていいです。
あのエンディングを真に受けちゃうと、
まったく楽しめなくなりますからね!
あくまで、気楽にお楽しみください!
【作品メモ】
2018年、アメリカ。『ジュラシック・パーク』シリーズの5作目(レジェンダリー・ピクチャーズ制作による『ジュラシック・ワールド』シリーズとしては2作目)。前作『ジュラシック・ワールド』から3年後を舞台にしている。恐竜たちが置き去りにされているイスラ・ヌブラル島の火山が活性化して、恐竜たちに再び「絶滅」の危機に瀕するところから物語はスタートする。
【監督】ファン・アントニオ・バヨナ(J・A・バヨナ)
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ
【原案】マイケル・クライトン
【脚本】コリン・トレボロウ、デレク・コノリー
【キャスト】オーウェン・グレイディ/クリス・プラット:クレア・ディアリング/ブライス・ダラス・ハワード:フランクリン・ウェブ/ジャスティス・スミス:ジア・ロドリゲス/ダニエラ・ピネダ:ベンジャミン・ロックウッド/ジェームズ・クロムウェル:メイジー・ロックウッド/イザベラ・サーモン ほか
本編:128分