『ブルース・ブラザーズ』DVDパッケージ表面

偉大なるソウル・ミュージックのアイコンが目白押し

2018年8月16日 偉大な歌手アレサ・フランクリンが
亡くなりました。

このタイミングで紹介したいのが……やっぱりこれ。

アメリカ映画史に燦然と輝くミュージカル・コメディ
『ブルース・ブラザーズ』です。

アレサ・フランクリンが演じたのは、
ブルース・ブラザーズ・バンドのメンバーの1人、
マット・マーフィー(ギター)の奥さん。

「もう一度バンドやろうぜ!」と
ジョン・ベルーシ演じるジェイク・ブルースと
ダン・エイクロイド演じるエルウッド・ブルースが
誘いに来た時に、名曲「Think」を歌って

あんた、よく考えなよ!

と、説教します。
このシーンがまたいいんです。

この映画の一番スゴイところは、“音楽”。

R&B大好きなダン・エイクロイドと、ヘビメタ中心に
白人ロック大好きなジョン・ベルーシの嗜好がかみ合って、
TVの大人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」から
生まれた大人気キャラクター(バンド)、
それがブルース・ブラザーズであり、
この映画のサウンドトラックも抜群の仕上がり!

今は亡き、偉大なるレジェンドが
強烈なインパクトを残しています。

レイ・チャールズ『Shake A Tail Feather』
2004年6月10日 死去

ジェームズ・ブラウン『The old landmark』
2006年12月25日 死去

キャブ・キャロウェイ『Minnie the Moocher』
1994年11月18日 死去

そしてアレサ・フランクリン『Think』

2度と同じには歌えない王者たち

DVDにも収録されている、この映画のメイキングで
明らかにされている苦労話の1つが、

「ジェームズ・ブラウンもアレサ・フランクリンも
毎回同じには歌えない」ということでした。

アレサ・フランクリンの収録は、口パクで踊って
もらう形式でしたが、どうしても口パクが合わない!

そこで、カット割りを細かくして頑張って編集。

その苦労の甲斐あって、名シーンになりました。

ジェームズ・ブラウン(JB)のシーンは、歌を一気に
同時録音して、エキストラのコーラス隊などの
別カット撮影時には、最初のテイクで録ったJBの歌に
合わせて口パクしてもらったのだとか。

しかし、流石にJBのシーンは迫力満点。
“ミスター・ダイナマイト”“ファンクの帝王”の本領を
発揮して、この映画のハイライトの1つになっています。

全編音楽尽くし。踊るようなカーチェイス

冒頭で、この映画をミュージカル・コメディと
書きましたが、登場人物が突然恋心を歌いだすような
普通のミュージカルとは、まるで違います。

とにかく全編に、音楽が流れてます!

300ぺージを超える脚本を書いたダン・エイクロイドは
この映画の、一番の目的を「R&Bを浸透させること」と
明言していますから、さもありなん。

何度観直しても、
ジェイクとエルウッドのキャラクターと下らないギャグ、
ノリノリの音楽と派手なカーチェイスであっという間に
映画終わっているという面白さ。

これ本当に飽きないんですよ。

カーチェイスも音楽のノっているし、
破壊されるパトカーの量が、またスゴイ。

名作『フレンチ・コネクション』(1971年)の
映画史に残るカーチェイスへのオマージュを捧げつつ、
能天気な明るさと、テンポ良い展開、常識を超える物量
で、清々しく笑わせてくれます。

まだ観たことがない、という人はぜひご覧ください!

   

【作品メモ】
1980年、アメリカ。すでにTVや映画の人気者であったジョン・ベルーシと、ダン・エイクロイドの2人をボーカルにしたブルース・ブラザーズ・バンドが主演。バンドのバックメンバーは、全員一流のミュージシャンであり、このブルース・ブラザーズ・バンドのアルバムが、当時「R&B」のアルバムとして一番売れた(350万枚:DVD収録ドキュメンタリー内、ダン・エイクロイドの発言より)という記録を持つ。
TVの大人気番組『サタデーナイト・ライブ』で人気が爆発した後で、ダン・エイクロイドが、ジェイクとエルウッドのキャラ設定を考案。そのまま映画の脚本に着手。後に『ゴーストバスターズ』(1984年)などのヒット作の脚本を手掛けることになるエイクロイドだが、脚本執筆は、今作が“初めて”。ブルース・ブラザーズ・バンド結成の道のりから、ド派手なカーチェイスまで、思いつくままに詳細な設定を書きまくり、300ページを超える電話帳のような分厚さの脚本を書き上げた。
この冗長かつ支離滅裂な脚本を、名匠 ジョン・ランディスがキレイに料理。120ページの脚本に整理した上で、撮影しながらストーリーを磨き上げていったという。
1998年に続編となる『ブルース・ブラザーズ2000』が公開されたが、その話はまた別の機会に。

【監督・脚本】ジョン・ランディス
【脚本】ダン・エイクロイド
【製作】ロバート・K・ワイス
【撮影】スティーブン・M・カッツ
【キャスト】ジェイク・ブルース/ジョン・ベルーシ:エルウッド・ブルース/ダン・エイクロイド:クレオファス・ジェームス牧師/ジェームス・ブラウン:カーティス(孤児院の管理人)/キャブ・キャロウェイ:マット・マーフィの妻/アレサ・フランクリン:スティーヴ“カーネル”クロッパー/スティーヴ・クロッパー:ドナルド・ダック・ダン/ドナルド・ダック・ダン:マーフ/マーフィ・ダン:ウィリー・“トゥービッグ”・ホール/ウィリー・ホール:トム・“ボーンズ”・マローン/トム・マローン:“ブルー・ルー”・マリーニ/ルー・マリーニ:マット・“ギター”・マーフィ/マット・マーフィ:ミスター・ファビュラス/アラン・ルービン:バートン/ジョン・キャンディ:謎の女/キャリー・フィッシャー:レイ楽器店 店主 /レイ・チャールズ:高級レストランのウェイター/ポール・ルーベンス:看守/フランク・オズ:路上ミュージシャン/ジョン・リー・フッカー:納税課職員/スティーヴン・スピルバーグ ほか

【DVD販売元】ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
■本編:(劇場公開時:133分) DVD収録 ディレクターズ・カット版:146分


■笑談快縁(株式会社プラップル)
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『ブルース・ブラザーズ』DVDパッケージ裏面