〇〇スキル？〇〇心理学？……あなたは学びに振り回されていませんか？

こんばんは、株式会社プラップルコピーライター
であり、ソコキコオフィシャルトレーナーの
佐藤秀治です。

今日は、ずーっともやもやしていた
ことについて、ぶっちゃけちゃいます。

巷には、「コミュニケーション力向上」をうたった
セミナーやらコーチングスクールなどが溢れていま
すよね。

私自身、こんなにたくさんあるということを、自分
でワークショップを開催するまで知りませんでした。

本当に驚きました。

でもね……。

思うんですよ。

何でこんなにいっぱいいるんだろう？

って。

まぁ、「お前が言うな」って話なんですけどね。

それでも正直、いろんな違和感がぬぐえませんで
した。ずーっと何かがもやもやしていました。

そのもやもやの一端が、この間、一気にほつれた
んです。
「こういう事かな」という筋道が見えたんです。

きっかけは、次の一言でした。

「質問する時って、相手の人が
喜んでくれる質問の仕方が
大事じゃないですか」

↑ この一言、皆様はどう思われますか？

はっきり言って、いい話です。

決して、ハズレではないんです。

こういう考え方は大事なんです。

でも、ちょっとだけ違和感があるのは、
「相手の気持ち」を推察するところ
から思考する点にあります。

「この人には、何を言ったら
喜ばれるだろうか？」と
考えて発した言葉は、
本当にあなたの本音ですか？

気になるのは、そこなんです！

その言葉（質問）はあなたの本心ですか？

相手の気持ちを（勝手に）推し量った、
その場限りの言葉になっていませんか？

仕事上の関係だけだったら、そんな気遣いで
自分の心を抑えたままでも十分でしょう。

でもね、本来目指すべきは……

「相手のことをもっと知りたい」
と思う素直な発想が、そのまま
相手に喜んで受け入れられる
質問になることなんです。

あなた自身が、あなたそのものが心を開いて
本心で人と向き合わなければ意味ないんですよ。

自分自身にポジティブで
あることが大事なんです。

もしも、あなたの本心からの
質問が、相手の方の気持ちを
損なうようなものであるなら、
小手先のテクニックを使って
その場を取り繕っても、
まったく意味がないんです。

しかし実際には、「消極的な自分」を誤魔化す
ために、安易な学びを得ようとしている人が
多いのではないか？　と思い至ったわけです。

でも、大事なのはスキルじゃないんです。

How toじゃないんです。

大事なのは、自分の心なんです。

この話を説明するのに、一番適している教えを
引用させていただきます。

（前略）
　だから私はいつもいう。お互いに勇気づける言葉、喜びを与える言葉というような積極的な言葉を使う人が多くなれば、この世は期せずして、もっともっと美しい平和な世界になる。
（中略）
　考えてもみよう。人間は絶えず何事かを心で思っている。そしてその思考はどうして生まれるのか。
（中略）
　言葉というものは、思考が結集し、それを表現するために出来たものである。ただ単に、口から出す言葉だけではなく、文字を書く場合もそうである。人間の思考が結集し、それを表現するために与えられた恩恵なのだから！　思い方考え方が、言葉になって現れて、あるいは文字、あるいは言語になったりして、人間同士がお互いに気持ちを理解し合うようになっているのである。

　　中村天風著『運命を拓く』第四章　言葉と人生より（講談社文庫刊）

どうです？　素晴らしい話ですよね。

天風先生はさらに、次のようにも
語っています。

　だからいやしくも人を傷つける言葉、勇気を挫くような言葉、あるいは人を失望させるような言葉、憎しみ、悲しみ、妬みの言葉を遠慮なく言っている人間は、悪魔の加勢をしているようなものだ！　そういう人間は、哲学的にいえば、自他の運命を破壊していることを平気でしゃべっている。だから何遍もいうように、人々の心に勇気を与える言葉、喜びを与える言葉、何とも言えず、人生を朗らかに感じるような言葉を、お互いに話し合うようにしよう。

　　中村天風著『運命を拓く』第四章　言葉と人生より（講談社文庫刊）

私自身、大いに反省しつつ、この言葉を
かみしめています。