売れていますね、
『バカとつき合うな』
堀江貴文、西野亮廣 著
徳間書店 刊 (2018/10/26)
まぁ、タイトルはそのまんま正論だと
思います。
でも、この本を抵抗なく買う人って、
「自分はバカじゃない」と
思っているわけですよね?
だって自分もバカだと思っていたら
「つき合うな」と上から言ってくるタイトルに
反感覚えません?
その辺が違和感。
でも、実際にこういう本を率先して
読んでいる人たちって、
心の支えが欲しいんだろうな、と
Amazonの内容紹介を読んで思いました。
以下、Amazonより引用します。
【発売10日あまりで3刷、14万部突破のバカ売れ大ヒット!】
【オリコン週間BOOKランキング1位!】(オリコン調べ 2018年11月12日付け)
【週間ベストセラー 総合1位!】(日本出版販売株式会社 2018年11月7日調べ)
【週間ベストセラー 単行本ビジネス書1位!】(株式会社トーハン 2018年11月6日、11月13日調べ)「『バカ』という一見ネガティブな言葉をキーワードにしながらも、失敗を恐れず一歩踏み出す勇気を与えてくれる一冊となっている」(オリコン)
感動&共感の声、続々!
大丈夫、あなたは間違っていない。
今すぐ自由になろう。あなたがなりたいあなたになるための、心からのエール。
新時代を生きる28の最強の教え!01 バカばっかりの環境に居続けるバカ(堀江貴文)
02 人と同じことをやりたがるバカ(西野亮廣)
03 学校を盲信するバカ(堀江)
04 目的とアプローチがずれているバカ(西野)
05 我慢を美徳にしたがるバカ(堀江)
06 未熟なのに勘に頼るバカ(西野)
(中略)
25 西野亮廣という「バカ」(堀江)
26 堀江貴文という「バカ」(西野)
27 ぼくは「バカ」(堀江)
28 ぼくも「バカ」(西野)善意のバカは本当にタチが悪い。バカにもいろいろあるけど、自分がいいことをしていると信じて疑ってないから、なにを言っても耳を貸さない。つまり、バカの中でも止めようのないバカという意味で最悪です。(西野亮廣 本文より)
我慢を美化してしまうケースは、世の中にたくさんある。嫌な上司に付き合うのも、これは我慢だから、社会人としての成長になるんだ、とかね。つまり、バカと付き合うのもいいこと、というとんでもない考え方をしはじめる。(堀江貴文 本文より)
最後の方の4章は、著者2名が互いに「バカ」と
言って励ましあう構図のようです。
そしてまた、
>善意のバカは本当にタチが悪い。
という西野氏のコメントも良く分かります。
ネットで見つけただけの事例で恐縮ですが
八王子市議会議員(社民党)佐藤あずさ氏も
親切に「マンスプレイニング」してくれるような
人たちに困っていたようです。
そういった事例も踏まえて、まぁ正論と言えるかと。
もちろん、私自身が善意のバカは本当にタチが悪い。
と思ったこともあります。
でも、言葉遣いが……ね。
書物って、内容が良かったら、繰り返し繰り返し
読み込むじゃないですか。
だから、ネガティブで攻撃的な言葉遣いって
苦手なんですよ。
小学生の時の口喧嘩、
バカっていう方がバカなんだぞ!
なんてものも思い出します。
もっとも、私も昨日、息子に
「このバカたれが!」と叱って
しまったので反省しております(苦笑)。
同じようなタイトルで
『頭に来てもアホとは戦うな!』
田村耕太郎 著
朝日新聞出版 刊 (2014/7/8)
という本も、かなり売れていましたね。
これも「自分はアホじゃないと
思っている人が買うんだろうなぁ」と思えるタイトル
ですよね。
ただ、正論は正論です。
でもこれ「アホに悩まされている、賢い(と思っている)
人」に向けた言葉遣いですよ。
そのため不信感が湧くのですが、Amazonに掲載され
ている紹介文↓を見ると普通に「ビジネス本」と言わ
れるジャンルのものなんだと気づきます。
社内の人間関係や争いにやきもきするのは、時間とエネルギーの無駄。人間の負の感情にとらわれず、淡々と成果を出す。それがグローバル人材の最低条件だ。人間関係に悩むすべてのサラリーマンにおくる画期的仕事論。
要するに、ここに掲載した2冊は、特段、人を罵る
ために書かれた本ではないということです。
でも、どうしようもなく違和感が残るのは、
こういうタイトルにする方が売れる
ということなんです。
どうしても違和感が拭えないんです。
だって、ぶっちゃけた話、こういうタイトルに反応する
心の動きって、深い学びが欲しいのではなくて、とりあ
えず自分の感じている「不満」を、周囲にいる「バカ」
や「アホ」のせいにしたい……っていう気持ちの現れで
しょう?
出版不況ともいわれて久しい中、こういった本が
非常に目立つのは、何か意味があるんだろうと
思うわけです。
…
以上、なんてことのない話で失礼しました。
今日も、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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