こんばんは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。
昨日、私の「根拠のない不安」と「それを隠す仮面」
の話を書きましたが、それに続いて、今日に至る
私の仕事の話をちょっと書きたいと思います。
と、思っていたら、ちょうど今日見た、毎日放送
の『林先生が驚く初耳学』の中に、相通じる話題
がありましたので、その部分を少し引用させていただき
ながら、話を進めさせていただきます。
そのコーナーは、「高学歴ニート」への林先生の授業!
これががまた非常に面白くて、勉強になりました。
慶應や早稲田、明治大学などを卒業しながらニー
トしている若者たち。
何だか、自己啓発本を沢山読んでいそうなコメン
トが続出する中、林先生が本音を交えて、いい話
を展開。ホントにスゴイなぁと思いながら、見て
いました。非常に勉強になりました。
と、その中で出てきた、下記の図が、今日の話題
とリンクする部分です。
「やりたい仕事しかしたくない」という高学歴
ニートに対して、林先生が黒板に書いたのが下
記のような図です。
「やりたいこと×できること」のスペースに当て
はまるタイプとして、林先生は、スティーブ・
ジョブズのコメントを引用します。
私は、本当に好きな物事しか続けられないと確信している。
何が好きなのかを探しなさい。
あなたの仕事にも、恋人にも。
スティーブ・ジョブズ
しかし、「やりたいこと」でしかも「できるこ
と」を仕事にすることは、誰にでも出来ること
ではありません。
林先生は続いて「やりたいかやりたくないか」
を軸にして仕事を選ぶ人と、
「出来ることか出来ないことか」を軸にして
仕事を選ぶ人の2種類がいると、熱弁します。
そして林先生は下記のようなこと言いました。
「やりたいこと」は、偶然の産物。
なぜなら、時代や環境に
よって左右される。
「出来る事」は、必然。
「出来る事」って、才能や技能、それに周囲か
らの評価ですからね。
林先生は「出来る事」かつ「やりたくないこ
と」をかなりやってきたと言います。
私も、同じです。
多分、このブログを読んでいただいている
方々の大半も同様なのではないでしょうか。
私が、「人見知り」ながらも、20年以上、
人にインタビュー取材をしてきたのは、そ
れが、私の「出来る事」であり、「必要と
されたこと」だったからです。
そもそもはしかし、「やりたいこと」があり
ました。
それは、小説家になること。
でも、世の中を知らな過ぎて、ちゃんとした
小説が書けなかったので、まずは遠回りして
いろんなところへ取材するなど、知識を沢山
身につけていこう……。
そう思って、フリーライターへ一歩踏み出しました。
でも、肝心の小説は時と共に書けなくなって
いくし、大手出版社に就職するのでもなけれ
ば、出版業界で高収入を得るのは難しい…。
そんな想いを抱えながら、フラフラしている
うちに、日本IBMでコピーライターとして仕
事するチャンスに恵まれるわけですが、別に
華々しいこともなく(苦笑)。
契約形態は、「派遣」。
私が入る少し前までは、そこから正社員登
用の道もあったのですが、入った時にはも
う途絶えていました(苦笑)。
じゃぁ、日本IBMでは大したことをしていな
かったのかというと、そうでもなく。
Webサイトのトップページのコピーを書いて
バナーのグラフィックも監修して、
ThinkPadなどの製品コピーを担当して、
会社案内も書いたりと、随分、重い責任を
感じながら、コピーを書いてました。
そうした仕事の一部として関わったのが、
「お客様導入事例記事」です。
「IT革命」という言葉が、2000年に新語・
流行語大賞を受賞していますが、それでも
当時はまだまだITの活用度合いは低く、
お客様に取材して得られるコメントも、
サーバーやミドルウェアのスペックに寄っ
た話が中心でして、あまり面白いものでは
ありませんでした。
何より、コピーライターというより、ITラ
イターと呼ばれる領域に属するような作業。
生まれて初めて出張できるという楽しみ以
外、乗り気になる要素は少なかったです。
当時、一番楽しかったのは、当時SANYOの
社外取締役だった野中ともよ氏にインタ
ビューできたことでしょうか。
でも、この「お客様導入事例記事」は、B2Bで
のIT営業には必要不可欠なツールでして、
この記事を日本IBMで制作していた経験と
スキルが買われて、電通ワンダーマン(当
時)に入社。
でも、広告代理店にとっては、傍流も傍流。
当然、出世の目もありません。
しかしお客様にとっては重要なコンテンツ。
仕事は途切れません。
そして、この仕事が現在に至るまで、私の
仕事の主軸になっています。
不思議なものです。
で、ですよ。
ここからようやく本題です。
私はしかし、いやいや仕事を続けてきた
わけじゃないんです。
自分で楽しめることを探して工夫してきま
した。
映画監督になる夢もありましたからね。
だから、映像制作にも踏み込みました。
何より、自分が読んで面白いと思えるよう
に「お客様導入事例記事」を書く工夫もしました。
詳しく書くと、取材先となるお客様が、
一番伝えたかったことは何か?
お客様の特になるポイントはどこか?
記事を読む同業他社にとって、もっとも
参考になるポイントはどこか?
…そんなことを、考えに考え抜いて記事に
していきました。
なので、クオリティには自負があります。
一番のポイントは、自分の仕事を
自分から好きになるように
工夫していったことです。
もう一つ言うと、
取材先のお客様を、
依頼主となるお客様を、
好きになるところからが
私の仕事になっています。
だって、そうでしょう?
インタビューする相手に、深い興味と
敬意と、好意を持って、自らの胸襟を
開かないと、いいインタビューは出来
ないんですよ。
取材度胸は、フリーライター時代に養
いました。
RINGSの前田道場にも取材させていただ
き、敬愛する前田日明氏や、人気爆発前
の、危険な匂いをまとった山本KID徳郁に
インタビューするといったプレッシャー
も経験しましたから、ごく普通の務め人
に、そうそう恐怖を感じることはありま
せん。
でも、そんな取材度胸よりも大事なのが
「好意」です。
相手に「興味を持っています! お話を
いっぱい聞かせてください!」と態度で
示すことです。
「笑顔」です。
お客様の話に対する適切な反応と、的確
な質問です。
これらは全部、小手先のテクニックでは
どうにもなりません。
相手の方に、興味と敬意と好意を持つ
ことが第一条件であり、絶対条件なの
です。
ここでもう一つ、ジョブズの名言を引用
します。
先ほどは、「好きなことを仕事にしろ」
と、都合よく読めるメッセージでした。
しかし、ジョブズはこうも言っています。
すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。
まだそれを見つけていないのなら、探すのをやめてはいけない。
安住してはいけない。
心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ。スティーブ・ジョブズ
自分のやっていることを
好きにならなくてはいけない。
これですよ!
「出来る事」から始めて、自分のやっている
ことを好きになっていくこと。
これが重要だと思います。
そして、そのために必要不可欠なのが、
人との対話です。
対話は“気づき”の宝箱!
このキャッチフレーズを忘れずに、
今日も頑張りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとう
ございます。