立ち食いそば……それは、働く私たちにとって、とても貴重な場所。
少ないお小遣いでお腹を満たすことが出来て、
しかも、必須アミノ酸やビタミンB群、ルチンなどの栄養素が補給出来て、
食生活が不規則になりがちで、健康診断におびえる私たちに
「摂生できた」という安心感まで与えてくれる食事……それが、日本蕎麦。
そんな日本蕎麦が安くて、早く食べられるんだから、ありがたい。
というわけで、私も年中お世話になっているわけです。
いろんなお店があって、それぞれ個性もあります。
ゆで太郎 渋谷宮益坂店は、弊社オフィスから少し離れていますが、お気に入りの店なのでテクテク歩いていきます。
ここのお蕎麦は、「更科そば」に近い、白っぽい麺。細くて、すべりが良くて、ほんのりと甘みを感じさせる、素晴らしいお蕎麦です。
公式サイトには、次のように説明されています。
そばは黒いものと思われている方がたくさんいらっしゃいます。そばは別名に“黒麦”とも言われ、見た目は確かに黒いですが、それは外側の皮です。そばの外側の皮は枕に使われるそば殻で、食べるものではありません。そば粉の色は基本的には白で、真ん中の純白から外側に行くにつれてタンパク質が増え、風味が増してきます。製粉技術が進んでいなかった時代には、石臼でそのまま挽いた、いわゆる“挽きぐるみ”で、色は黒っぽいものでしたが、江戸時代には「白髪そば」「さらしなそば」「御前そば」のように真っ白なそばが高級品として登場しました。江戸のおそばは粋な白。ゆで太郎では風味のバランスの良い中層粉を中心に、石臼粗引きをブレンドして製麺しています。
ゆで太郎よもやま話 Story3 江戸切り蕎麦
真っ白な更科蕎麦は、製粉に手間のかかる高級品。そば殻がたっぷり入った田舎蕎麦の野趣も好きですが、東京育ちとしては、やっぱり白い蕎麦の方が落ち着きがいい。
ゆで太郎では、「特もり」(そば3倍)600円を食べるのが常でしたが、一昨年ぐらいから、この大ボリュームを食べるのが厳しくなりまして……「大もり」(そば1.5倍)420円、「2枚もり」(そば2倍)470円という手もあるのですが、特もりのような満足感が得られないとなると、どうしてもかき揚げなどの具材を一緒に食べたくなるのが人情でして……
最近食べたのは↓宮益坂店限定の季節メニュー、「豚ヒレ舞茸」を、“冷やし”(お店の符丁は「ぶっかけ」)の、そば大盛り。
これ、美味しかったですね。豚ヒレの天ぷらが、肉も柔らかくてとても美味しい。舞茸も、全然ケチってない。衣が厚過ぎず、ちゃんと舞茸の味と香りが口中に広がります。昨日も、このメニューを食べてしまいました。
ちなみに↓これは、今年の5月頃に食べた宮益坂店限定メニュー。豚ヒレ天と一緒に入っているのは、根曲がり竹だったか、姫竹だったか、記憶が曖昧ですが、たぶん姫竹ですね、これ。
これも美味しかったです。
ほかに、ゆで太郎の具材では、とり天がおススメです。
このお店の唯一の欠点は、そばを受け取ってから地下に降りる階段が急なこと。慌てると、大惨事になりますので、ご注意を。
■ゆで太郎 渋谷宮益坂店